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令和6年度第1回「いわて高校魅力化」研修会


◇「高校魅力化」の視点

岩手県教育委員会では、令和4年度より全県立高校を対象として実施している「高校魅力化」において、取組の視点の一つに「生徒にとっての魅力化」を掲げており、これは、「多様な教育資源・フィールドを活用した魅力ある教育活動をとおして、生徒が資質・能力を高めながら、豊かに成長していくこと」を目指しています。

◇「生徒の学び」「教員・関係者の学び」

今年度は、「いわての高校魅力化グランドデザイン for 2031」が示す連携の枠組みである「地域連携」「学術・国際連携」「産学連携」を踏まえたグループ構成とし、年度内5回程度の開催を予定しています。

◇研修会の目的

教員・関係者が参集し、探究活動等の優良事例や知見の共有を図り、対話や協働をとおして学びを深めることにより、生徒の資質・能力の育成に資する教員・関係者の実践力の向上を目指す。

◇第1回「いわて高校魅力化」研修会

◆日 時

 令和6年9月13日(金) 13:00~15:30

◆場 所

 大槌高等学校

会場校の志田敬校長より歓迎の挨拶

◆参加対象校

 沼宮内、葛巻、平舘、雫石、大迫、遠野緑峰、西和賀、水沢農業、前沢、
 金ケ崎、花泉、住田、大槌、山田、宮古北、宮古水産、岩泉、種市、
 大野、軽米、伊保内

 参加人数 30名(副校長、教諭、コーディネーター)

開会の様子

◆研修内容

勉強会テーマを「カリキュラムから考える高校魅力化」とし、大槌高校の教育課程の中で魅力の一つともいえる学校設定科目を題材とした魅力化勉強会を行いました。

◆授業見学

 ・論理・表現Ⅰ   対象クラス:地域探究科1年
  内容: 基本的な文法事項を確認しながら、スピーキング活動とライテ
     ィング活動をバランスよく実施し、応用レベルの表現の習得につ
     なげる。 

論理・表現Ⅰの授業の様子


 ・個別最適英語α   対象クラス:地域探究科1年
  内容: 中学校までの基礎学力の定着を目指し、個別の学習方略を認知
     しながら、一人ひとりの学びに対する意欲を把握し、自ら学びに
     向かうための土台作りをする。

個別最適英語αの授業の様子

 ・ひょっこり表現島 対象クラス:普通科2年
  内容: 地域の方言を取り入れた創作活動を通じて、積極的に他者と関
     わる態度を身につけ、表現についての理解や関心を深める。

ひょっこり表現島の授業の様子

◆勉強会

 講師 県高校魅力化プロデューサー(大槌高校魅力化推進員)
    菅 野 祐 太 氏     小野寺   綾 氏
 
 勉強会テーマ「カリキュラムから考える高校魅力化」

勉強会講師の菅野祐太氏
生徒、先生、地域の対話によって目指すビジョンを共有
自由な発想と対話からビジョンを作り出す雰囲気
グループディスカッションの様子
グループディスカッションの内容を全体で共有しました。

◆参加者の感想意見

学校設定科目の個別最適英語αでは、3人の先生が、生徒の学びの伴走者として、それぞれの生徒のペースを支援する様子が印象的でした。また、ひょっこり表現島では、書く・話すの領域にまたがる能力を身につけながら、実践的な活動をしている点が自身の授業改善のヒントとなりました。

生徒・地域・学校が一丸となって大槌高校の在り方を考え、カリキュラムや学校のビジョンをそれぞれが意見を出し合いながら創り出すというプロセスが大変参考になった。

小規模校の関係者が集まり、各校の教育課程や抱える悩みなどを共有できたことが良かった。自校ですぐに実践できるヒントも得ることができた。

大槌高校の事例を聞いて、本校でももっと「生徒の声」に耳を傾ける機会をつくって魅力ある学校づくりに取り組んでみようと思いました。

◆生徒が学びを楽しいと感じる、先生方が楽しく授業する
 県教育委員会では、生徒が学びを楽しいと感じられるように、そのためには、先生方が楽しく授業をできるように、そのような環境を創っていきたいと考えています。
 生徒も教員・関係者も楽しく学び、魅力ある学校を創っていきましょう。
 大槌高校の皆様、ご協力ありがとうございました。