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第3回「いわて高校魅力化」研修会

◆「高校魅力化」の視点

岩手県教育委員会では、令和4年度より全県立高校を対象として実施している「高校魅力化」において、取組の視点の一つに「生徒にとっての魅力化」を掲げており、これは、「多様な教育資源・フィールドを活用した魅力ある教育活動をとおして、生徒が資質・能力を高めながら、豊かに成長していくこと」を目指しています。

◆研修会の目的

教員・関係者が参集し、探究活動等の優良事例や知見の共有を図り、対話や協働をとおして学びを深めることにより、教員・関係者の実践力を高め、生徒の資質・能力の育成につなげ、「生徒にとっての魅力化」を実現しようとするものです。

◆教員・関係者の学び

令和5年度は、その視点に基づいた取組として「いわて高校魅力化」研修会を実施することとし、県内6地区において、「教員・関係者の学び」の場を設け、実施しています。

◆第3回「いわて高校魅力化」研修会

第3回研修会は、葛巻・久慈・二戸地区において、久慈高校を会場として、開催しました。

◆参加校

今回は葛巻・久慈・二戸地区に所在する全日制高校11校、定時制高校2校の計13校
葛巻、久慈、久慈長内、久慈東、久慈工業、種市、大野、軽米、伊保内、福岡(全日制・定時制)、福岡工業、一戸
に加えて、他地区の高校教員や、教育関係者の参加もいただきました。

◆研修の実践

授業のテーマに「探究的な学びへの挑戦」を掲げ、久慈高校2年生の「英語コミュニケーションⅡ」の授業が行われました。

ICTの活用も活発です。

授業のゴールを全員で共有し、学び・活動が進みます。

教員と生徒のやりとりは、英語です。

「英語を学ぶ」のではなく、「英語を通して『働く』等の自身の進路・生き方を考える」探究的な学びです。

静かな時間は、生徒が思考している時間です。

「自分の生き方」とは? 「自分の信念」とは?
教材の内容をとおして、生徒が自分自身について考察を深めていきます。

「生徒の未来」を見据えた授業者の熱い視線です。

◆講義・ワークショップ

県教育委員会事務局学校教育室 畠山美穂 指導主事を講師に「主体的・対話的で深い学びの実現を目指して」をテーマに、講義とワークショップが行われました。

本日の授業「英語コミュニケーションⅡ」は生徒の探究的な学びとなっていました(講師談)。

昨今の指導者の役割を参加者全員で共有します。

指導者の役割の変容 伝達者からファシリテーターへ

ペアで、あるいは、グループで対話が進みます。

参加した教員の専門教科は多様(英語の他、様々)です。

◆「総合的な探究の時間」

2年生の生徒による発表会が行われました。
1年生から研究を継続しているグループ、自身の進路につながる研究を新たに行っているグループあるいは個人、形態は様々ですが、全員が発表します。

初心者がプログラミングによりゲームを創るには?

自分の興味・関心が研究課題となり、さらに自身の進路につながる。

SDGsを探究し、社会課題の解決に向けたアイデアを考えます。

フェアトレードというムーブメントを高校生が起こします。

◆参加者からの感想・意見

参加者から次のように様々な感想、意見をいただきました。今後実施する研修会に生かしていきたいと思います。
・他校の自分の専門とは異なる教科の授業参観は新鮮で良かったです。
・単元計画と、計画に入れるべき教員の発問について、より深く考えていきたいと思いました。
・専門高校における探究活動について研修の場を設けてもらいたい。
・各教科における探究的な学びの授業、教科等横断的な授業等の実践事例を学びたい。

◆生徒が学びを楽しいと感じる、先生方が楽しく授業する

県教育委員会では、生徒が学びを楽しいと感じられるような、そのためには、先生方が楽しく授業を進められるような、魅力ある学校づくりを推進していきたいと考えています。



タイトルの写真は「©岩手県観光協会」です。