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魅力化チームによる学校訪問②

岩手県教育委員会では、「いわて高校魅力化・ふるさと創生推進事業」の取組の一つとして、「高校魅力化プロデューサー」とともに学校を訪問し、特色・魅力ある教育活動について情報収集しています。

◆各校で様々な取組が行われています。

・生徒や外部関係者とともに策定するスクール・ポリシー
・「総合的な探究の時間」において取り組む課題解決型学習
・「総合的な探究の時間」の取組と関連付けた各教科の深い学び
・学科横断(専門高校)、系列横断(総合学科高校)で行う課題研究
・学校運営協議会を内包したコンソーシアムの構築・運営
各校の好事例を共有し、全県で特色・魅力ある高校をつくっていきたいと思います。


その中で、今回は2校の特色・魅力ある学びを紹介したいと思います。

◆水沢農業高等学校

文化祭公開日の前日、準備にお忙しい中、訪問させていただきました。
水沢農業高校には、農業科学科、食品科学科の2学科があります。

〇農業科学科 ~農に学び、生命を育てる~
5つの専門分会 畜産、草花、作物、野菜、果樹 があります。
畜産専門分会
第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会で特別区優等賞3席となった【みずのうれいか号】はじめ、すべての牛が、愛情をこめて育てられています。

< くつろいでいるところ、お邪魔して申し訳ありませんでした。>

果樹専門分会
「バナナを栽培してみたい」一人の生徒の興味から取組が始まりました。生徒の思いを拾う先生方も素敵です。

<岩手でバナナの生産はできないのか!?>


〇食品科学科 ~農に活かし、食卓を彩る~

4つの専門分会 発酵食品、食品活用、農産食品、食文化 があります。
食品活用専門分会
多種類の具、減塩みそを活用した「かんたんみそ汁」について研究しました。健康に直結する食を追求しています。

<具だくさん、減塩みその健康みそ汁>
<楽しく調理、おいしくいただく、協働活動>

食文化専門分会
規格外野菜を活用した岩手版おやきと春夏秋冬の特産品を使ったお餅のレシピを研究しています。廃棄されず、一年を通して食す、徹底した食材活用と伝統食を追求しています。

< "もったいない" の気持ちを具に込めています>
<季節に応じた食し方を提案しています>

生きるために欠かせない「食」を支える「農業」を幅広く学ぶことで、人間的に大きく成長する水農生です。


◆花北青雲高等学校

花北青雲高校は、3学科(情報工学科、ビジネス情報科、総合生活科)を有する「総合的な専門高校」です。今回はビジネス情報科、総合生活科の授業にお邪魔しました。

〇ビジネス情報科
ビジネス会計
コースとビジネス情報コースがあります。

ビジネス情報コース
新たに導入された高性能のICT機器により、これまで座学で取り組んでいた内容を、地域のIT企業から講師をお招きし、実習形式で学ぶことが可能となりました。

<令和3年度に導入された高性能PC>
<ネットワーク構築の実習に使用する機器>
<LAN と WAN の違いを確認します>

生徒は実機操作により、IPアドレス設定、ルーター設定、アクセス許可の設定等、ネットワーク管理者に必要な内容を身に付けていきます

〇総合生活科
児童・高齢者福祉
コースと地域生活文化コースがあります。

学校設定科目「生活教養」における「装道」の講座です。講師の先生から御指導をいただき、生徒は自ら着物の着付けを行うことができるようになりました。

<着付けお披露目の会にお邪魔しました>

特にも、帯の結び方と浴衣の組み合わせに、生徒一人ひとりの個性が表れており、一文字文庫や花文庫といった伝統的な結び方を披露していました。

<一文字文庫>
<花文庫>

日本古来の伝統や文化を知り、身に付けている生徒が、その装いと相まってとても素敵に見えました。

ICT環境におけるネットワーク等先端の学びや、和装の実践という伝統・文化の学びなど、教育目標に掲げる【「キャリアデザイン」自分らしい生き方の設計】に取り組む花北青雲高校の生徒です。

岩手県では、各県立高校の特色・魅力ある教育活動を推進することで、生徒が資質・能力を伸ばし、豊かに成長していく支援を行うとともに、県立高校を起点として地域社会が活性化し、コミュニティが豊かに成長していく支援をしていきます。


タイトルの写真は「©岩手県観光協会」です。

「いわて高校魅力化・ふるさと創生推進事業」は岩手県企業局電気事業の収益の一部が活用されています

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