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令和6年度「いわて高校魅力化」PRアワード審査結果発表・表彰

各県立高校が令和5年10月~令和6年9月の期間にnote に投稿した約2,800件の記事の中から、5つの部門(探究/部活動/クリエイティブ/生徒の声/フリーテーマ)にエントリーのあった、各校厳選の228記事(部門ごとに各校1記事まで(最大5記事))について、岩手県教育委員会と note 株式会社が慎重に審査を行い、大賞「教育長賞」と各部門賞を決定しました。

12月17日(火)に開催された表彰式においては、各賞受賞校を発表し、受賞校を代表して、大賞を受賞した大槌高校に、佐藤一男教育長から賞状と特典のnoteオリジナルのペン、メモ、ノート、ステッカーが授与されました。なお、大槌高校に対しては、生徒の教育旅行が授与され、note 株式会社を訪問し、施設見学や記事作成講座受講等を行う予定です。
また、各部門賞を受賞した高校には、賞状とnoteオリジナルステッカーが授与されました。

賞状を受け取った下川蓮 生活支援員は、はま留学生(県外生徒)の生活全般を支援しており、今回表彰された記事の執筆者です。普段から生徒と深く関わる中で記事が生まれました。
特典を受け取った遠藤春陽さんは、埼玉県から大槌高校に入学したはま留学生で今回の記事のモデルとなりました。

下川生活支援員と特典を受け取る遠藤さん
特典のnote社オリジナルのペン、メモ、ステッカー(黒・白)

【挨拶・講評】佐藤一男 教育長
佐藤教育長から次のような挨拶・講評がありました。

大賞「教育長賞」の大槌高校においては、はま留学生が日常を送る様子について、自身の高校選択の背景、学校生活、日々感じていることなどが若者らしい感性で書かれており、進路を検討する中学生にとっても有意義な記事であることが高い評価となったものです。
また、各部門賞には、種市高校、盛岡第二高校、住田高校、杜陵高校本校通信制、そして、宮古水産高校を決定いたしました。
それぞれに工夫が見られ、生徒が主体的・協働的に活動し、生き生きとした様子が伝わってくる、見ごたえ、読みごたえのある、各部門賞の趣旨にふさわしい記事でありました。

教育長挨拶・講評(一部抜粋)

【講評】note株式会社 ディレクター 青柳望美 氏
note社の青柳氏はオンラインで表彰に参加され、次のような講評をいただきました。

受賞された学校のみなさん、おめでとうございます。今年もすてきな作品にたくさん出会うことができました。
審査は今年で2回目となりますが、みなさんが描くストーリーには、人の心を動かす力があると感じています。
日々の学校生活の中でみせる、生徒のみなさんの探究学習での真剣な表情、行事や部活動での全力の笑顔や涙、地域で行うさまざまな経験。普段は語られることのない先生たちの熱い思いや生徒のみなさんに向ける眼差し
こんな学校生活を送っているんだ、こんな先生がいるんだ、こんな仲間がいるんだということが、みなさんの言葉でつづられることで、学校の魅力が鮮やかに伝わってきます
今回受賞された作品はどれも、そんなストーリーが伝わってくるすてきな記事でした。

探究部門を受賞した種市高等学校
コンクールでのプレゼンテーションに向けて、発表した生徒さんがどのように試行錯誤してきたのか、とてもみずみずしく描かれた記事でした。何をしたのかだけでなく、生徒さんがどう考えたのか、見守る先生がその様子をみて何を感じたのか、そのストーリーが描かれている点が魅力的でした。読んだあとに、生徒さんや学校を応援したい気持ちになるnoteです。

部活動部門を受賞した盛岡第二高等学校
読み手への配慮が行き届いた、すばらしい文章構成でした。大会のことを知らない人が読んでも、どんな大会にどんなメンバーで挑み、どんな工夫をしたのか分かるように、とても丁寧に描かれています。分かりやすいだけでなく、ルビや写真のキャプションの使い方にユーモアがあり、楽しんで読むことができます。ネットの記事ならではの創意工夫があるクリエイティブな記事です。

クリエイティブ部門を受賞した住田高等学校
取り組みの内容、生徒と園児の交流の様子、準備した教員の意図や思い、町が目指す学びのカリキュラムなど、さまざまな要素が分かりやすくまとめられていました
たくさん使われた写真の臨場感に加えて、当日のセリフや会話も自然に描かれています。園児と生徒の間にあったやりとりが想像できる表現が入ることで、分かりやすさと温かみのバランスがとれた記事でした。

生徒の声部門を受賞した杜陵高等学校本校・通信制
始まる前のワクワクする気持ちと緊張、そして達成感まで、とても充実した1日だったことが伝わってきました。生徒さんが書いたからこそ、等身大の言葉選びが親しみやすく、共感しやすい内容になっています。おもわず「がんばれ!」と応援しながら読んでしまうnoteです。

フリーテーマ部門を受賞した宮古水産高等学校
卒業式の空気をぎゅっと閉じ込めたような、感情を揺さぶられるnoteでした。写真の選定、ストーリー、テキストの量やサイズ、すべてが表現の手法としていきていて、心を動かされます。雪と雨・涙と笑顔をかけた描き方もすばらしく、読者がいい物語を読んだと思える構成になっています。卒業生が何度もこのnoteを読みにきたくなるような記事になっていると思います。

あらためて受賞された学校のみなさま、本当におめでとうございます。来年もすてきな記事にたくさん出会えることをたのしみにしています。

【挨拶】大槌高校 村上百合子 養護教諭
大槌高校を代表して村上養護教諭は、受賞の喜びや感謝、noteをはじめとした大槌高校の魅力の発信には、教員だけではなく、生徒、生活支援員やコーディネーター等多くの人が関わっていることが伝わる挨拶をしました。村上養護教諭は、大槌高校の「周知広報ワーキンググループ」リーダーを務めています。

挨拶をする村上養護教諭

各賞受賞校は以下のとおりです。

🏆大賞「教育長賞」

【大槌高等学校】(生徒の声部門)
<受賞理由>
はま留学生が学校生活を送る様子について、読みやすい生徒の言葉と普段の生活が伝わる画像を載せた構成で、高校選択の背景や日々感じていることなどが若者らしい感性で書かれており、進路を検討する中学生にとっても有意義な記事であることが評価されました。


🥇部門賞

探究部門【種市高等学校】
<受賞理由>

生徒が地域の課題について探究発表をする様子について、取組の流れが分かりやすくまとめられている構成で、発表までの試行錯誤や大会での会話を具体的に描き、生徒の主体性が伝わる記事であることが評価されました。

部活動部門【盛岡第二高等学校】
<受賞理由>

生徒が全国大会で他校の生徒と協働的に取り組む様子について、読み手を意識した創意工夫ある文章構成で、大会の概要や発表で工夫したことを丁寧に書き、生徒の充実感が伝わる記事であることが評価されました。

クリエイティブ部門【住田高等学校】
<受賞理由>
生徒が町内の園児と自然の中で交流する様子について、臨場感のある写真と会話が自然に描かれている構成で、当日の温かいやりとりが想像できるとともに、高校や町が目指す学びのカリキュラムが伝わる記事であることが評価されました。

生徒の声部門【杜陵高等学校本校・通信制】
<受賞理由>
生徒が地域と協働的にボランティア活動に取り組む様子について、効果的な見出し画像と生徒本人でなければ書けない文章構成で、出番前の不安や緊張感とその後の達成感が描かれ、充実した活動だったことが伝わる記事であることが評価されました。

フリーテーマ部門【宮古水産高等学校】
<受賞理由>
大雪となった卒業式当日の様子について、生徒や教員の表情が伝わる写真とストーリー性のある構成で、生徒登校前の焦燥から卒業式開催の喜びへの変化が伝わり、思い出深い卒業式になったことを読み手に想像させる記事であることが評価されました。


👏優良賞

優良賞受賞記事は以下のとおりです。なお、優良賞の掲載順は部門毎に記事の掲載日時順です。

探究部門

【盛岡工業高等学校】

【岩谷堂高等学校】

【大槌高等学校】

部活動部門

【葛巻高等学校】

【宮古水産高等学校】

水沢高等学校】

クリエイティブ部門

【葛巻高等学校】

【花巻農業高等学校】

【岩泉高等学校】

生徒の声部門

【千厩高等学校】

【岩泉高等学校】

フリーテーマ部門

【高田高等学校】

【平舘高等学校】

【水沢農業高等学校】


これからも応援をお願いいたします。
今回の「いわて高校魅力化PRアワード」の、優良事例を参考にし、各県立高校における特色・魅力ある情報発信がさらに充実していくものと思います。引き続き、県立高校のnote記事を見て、各校への理解を深めていただき、応援いただきますようお願いいたします。