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第5回「いわて高校魅力化」研修会

◆「高校魅力化」の視点

岩手県教育委員会では、令和4年度より全県立高校を対象として実施している「高校魅力化」において、取組の視点の一つに「生徒にとっての魅力化」を掲げており、これは、「多様な教育資源・フィールドを活用した魅力ある教育活動をとおして、生徒が資質・能力を高めながら、豊かに成長していくこと」を目指しています。

◆研修会の目的

教員・関係者が参集し、探究活動等の優良事例や知見を共有するとともに、意見交換やワークショップを伴う深い学びを通じて、実践力を高めることにより「生徒にとっての魅力化」を実現しようとするものです。

◆教員・関係者の学び

令和5年度は、その視点に基づいた取組として「いわて高校魅力化」研修会を実施することとし、県内6地区において、「教員・関係者の学び」の場を設け、実施しています。

◆第5回「いわて高校魅力化」研修会

第5回研修会は、盛岡・花巻・西和賀地区において杜陵高校を会場に開催しました。

◆参加校

今回は盛岡・花巻・西和賀地区に所在する全日制高校9校、定時制・通信制高校2校の計11校(杜陵、盛岡農業、盛岡工業定時制、沼宮内、平舘、雫石、紫波総合、花巻農業、花北青雲、大迫、西和賀)の高校教員、教育関係者の参加がありました。
また、校種を超えた参加(花巻清風支援学校)他地区からの参加、あるいは同一校から複数名の参加をいただくなど、関心の高さがうかがえました。

◆研修の実践

杜陵高校では生徒や保護者・教員等関係者が回答するアンケート調査に関して学校独自の資料を作成しており、資料に基づき分析・評価を行い、教育活動の改善・充実につなげています。

全県立高校で実施する「高校魅力化評価システム」によるアンケート調査
取組について担当教諭より説明がありました

研修時間の合間には、生徒から「自分の得意な取組」を披露していただきました。

マイ・ダンスを令和6年10月の創立百周年記念式典で発表する「杜陵高校全校ダンス」につなげます
私の朗読を令和6年8月に出場する全国高等学校総合文化祭につなげます


杜陵高校では「この生徒には、この得意で!」と生徒一人ひとりの個性を最大限に伸ばすことをモットーとしています。

見入る、聴き入る、研修者

◆講義「魅力化への取組と情報発信の充実」

三田正巳校長先生から「魅力ある学校づくり」の取組について、県教育委員会が推進する「高校魅力化」に結び付けてお話をいただきました。

note による情報発信等、様々な特色・魅力ある取組を紹介する三田校長先生
「高校魅力化」の取組視点の一つ【生徒にとっての魅力化】

講義の進行と並行して、生徒による杜陵高校名物「とりょんカフェ」のお振る舞いがありました。

丁寧な淹れ方、どこでも出店「とりょんカフェ」

インタビュー形式で、前生徒会長が杜陵高校の魅力・自身の活動等について紹介します。

杜陵高校の良さ、進学後の意気込みを披露する前生徒会長

県教育委員会が推進する「高校魅力化」の取組視点「生徒にとっての魅力化」について、杜陵高校では学校・地域の実情に合わせて、次のように読み取り、教育活動に反映しています。

「これまで自分のことで精一杯であった生徒が、多様な活動に挑戦することで、人とのつながりの大切さに気付くこと」

◆参加者からの感想・意見

参加者から次のように様々な感想、意見をいただきました。今後実施する研修会に生かしていきたいと思います。
・生徒さんの言葉や姿から、杜陵高校が学校として生徒にどのような力をつけさせ、社会に送り出そうとしているのかがよく分かったように思います。
・地域と学校とがウィンウィンとなるような、地域活性化にもつながる教育活動について、地元企業や地域の方々のご協力を得ながら次年度から進めていきたい。
・様々なアナリティクス情報の活用が十分ではなかったと気づかされました。探究活動の進め方やホームページ・noteの運営等について、同僚の先生方と同じ目線で行うためにも、アナリティクス情報を活用していきたい。
コーディネーターの方々と有意義な情報交換ができ、大変うれしく思っております。今後も機会がありましたら、ぜひお会いできればと思います。
・急激な少子化の折、個別最適化を軸に教育活動を展開していけば、岩手の高校教育全体がより豊かになりうると感じました。

◆生徒が学びを楽しいと感じる、先生方が楽しく授業する

県教育委員会では、生徒が学びを楽しいと感じられるような、そのためには、先生方が楽しく授業を進められるような、魅力ある学校づくりを推進していきたいと考えています。





タイトルの写真は「©岩手県観光協会」です。