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魅力化フォーラムを開催しました。(令和4年度 岩手県立高等学校魅力化フォーラム)

◇魅力化フォーラムを開催しました。[後編]


前回、お伝えした魅力化フォーラムについて、後半の様子をお伝えします。

◇県立高校の情報発信に関する概要説明

講師は note 株式会社の青柳望美(あおやぎのぞみ)氏です。令和4年2月18日に、岩手県教育委員会と note 株式会社は連携協定を締結し、県立高校と教育委員会による note 上での情報発信が始まりました。

青柳氏から、note の特長や、活用の仕方、さらに県立高校の情報発信における今後の展望などを説明していただきました。

<青柳氏 講演風景>

今年度に入り、note を活用した各校の情報発信が徐々に行われていますが、今後は、各校の記事を県教育委員会のページにまとめ、一覧できる形に整えて情報発信する予定です。
各校と県教育委員会がnoteの機能を活用し、共創型のWebメディアを構築します。

<青柳氏 説明資料より>

◇分科会

岩手県教育委員会は令和3年10月に「いわて高校魅力化グランドデザイン for 2031」を策定しました。その方向性の中に、「各高等学校に期待される役割」として「地域連携」、「学術・国際連携」、「産学連携」を挙げています。
分科会は、この方向性に沿い「地域連携分科会」、「学術・国際連携分科会」、「産学連携分科会」の3分野で実施しました。

<グランドデザインの方向性>

■地域連携分科会
岩泉高校「KIZUKIプロジェクト」

「気付く」と「築く」。KIZUKI が担う役割は、多様な未知に対して、自分らしくどのように社会参画し行動するか、新しい価値を生産するか、その思考力と表現力を養うこと。
【「地域を支え、地域に支えられる」学校として、小・中・高が手を取り合って地域社会に貢献する人材となる。またはその求心力となる。】ことを生徒が目指す姿とし、地域と協働した探究活動の実践について発表いただきました。

■学術・国際連携分科会
花巻北高校「スペース・プロジェクト」

花巻市の企業 SPACE VALUE がプロジェクトオーナーとなり、Space BD 株式会社の協力のもと、令和3年12月より宇宙プロジェクト「UP 花巻」がスタート。
令和6年初頭に打ち上げ予定である学校独自の衛星の開発過程・運用を実践の場として活用し、全校生徒が2年以上にわたる宇宙に関する技術とビジネス両面での横断的学習の機会を得ることで、中長期で地域・産業活性化をリードする人材の育成を目指す取組を発表いただきました。

■産学連携分科会
宮古水産高校「宮古トラウト・サーモン知る・作る・食べる」

 「いわて高校魅力化・ふるさと創生推進事業」において、地域との協働による探究的な学びの推進として、代表的な地域資源である宮古トラウトサーモンに焦点を当てて学びを進めています。
この学びを通して、生徒は宮古トラウトサーモンをはじめとする水産物が地域や学校の魅力を高める有用な資源であることを認識し、その活用方法等の探究に取り組んでいます。
さらに、地域産業の振興や、小中学生に宮古水産高校の魅力を知ってもらうこと等の効果への期待について発表いただきました。

<分科会 事例発表風景>

◇参加者の感想

・参集開催により、講師の先生方から直接、想いのこもったご講演を聴くことができ、有意義であった。
・これからの岩手の高校の未来、本校の未来を拓くために大変有意義な時間となりました。
・分科会では具体的な探究活動の事例について知ることができ、大変意義深かった。
・オンライン視聴も同時開催だったので、学校に残っている職員も研修に参加できてよかった。
・まさに地方の最前線ともいえる現任校で、答えのない「問い」に向き合っていきたいと思います。
・本校ならでは、本校だからこその魅力づくりを目指します。お金をかけずにどこまでできるか、チャレンジです。

前向きなご意見をいただきました。一方で、参集開催の是非、オンライン配信の不具合、担当者への過剰な負担への懸念等のご意見や、魅力を見つけ出すコツ、失敗例等踏み込んだ事例などを求める声もありました。
多くの貴重なご意見をこれからの事業推進に活かしていきたいと思います。
ご協力をいただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。