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いわて高校魅力化の来し方、行く末

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高校魅力化に向けた取組に参考となる文部科学省、他県の教育委員会、高校等の記事を紹介します。いわて高校魅力化の行く末のヒントになるかもしれません。
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#福島県教育委員会

ふくしま教育通信2024年11月号編集後記 高校生の夢~影響を与えるものは~                教育総務課長 柾木 渉

 今の高校生は、どのような夢を描いているのでしょうか。  高校生が将来なりたい職業、そしてもう少し広義の将来の夢についての調査結果があります。(調査対象地域は全国ですが、オンラインのリサーチ会社のモニター会員(高校生)を対象にしているので、回答者の属性に多少偏りはあるかもしれません。)  男女ともに将来なりたい職業の上位に公務員が来ているのは、ここ数年変わらない傾向ですが、男子高校生の1位が「ITエンジニア・プログラマー(12.5%)」となっています。男子高校生の上位10項

自然首都・只見に位置する高校と輝く生徒たち               福島県立只見高等学校

記事の概要 本校は全日制普通科各学年1学級、全校生徒85名(令和6年度)の小規模な学校です。しかし、その人数からは想像できないような多様な生徒たちが、非常に活発で充実した学校生活を送っています。そのような学校生活を可能としている要因とは、一体どのようなものなのでしょうか。今回はそんな只見高校の魅力をご紹介します! 1 「地域みらい留学」って何?~只見町山村教育留学制度~  「地域みらい留学」は、日本各地にある魅力的な公立高校の中から、住んでいる都道府県の枠を超えて、自分

ふくしま教育通信 2024年11月号            リレーエッセイ「Well-beingとEQ」  福島県教育委員会委員 高橋 理里子

皆さんはEQという言葉を聞いたことがありますか?  EQ(感情知能)とは、Emotional Intelligence Quotientの略称で、自身や周囲の人達の感情を適切に察知し、感情に翻弄されず、自分らしさを探求し、より快適な日常を創造したり、仕事や人生を成功へ導いたりするために必要不可欠な能力です。  IQ(Intelligence Quotient=知能指数)が遺伝的な資質による学習能力であるのに対し、EQは誰もが開発可能で、有効に活用することができます。  E

教育総務課長 母校に帰る                   ~橘高校 1学年キャリアガイダンス~

 福島県教育庁教育総務課長の柾木課長が母校である橘高校のキャリアガイダンスの講師として招聘されました。橘高校ではOB・OGなどを講師としてキャリアガイダンスを行っており、今回は10講座のうち、4名が橘高校の出身者ということでした。  柾木課長は文部科学省の職員ですが、出向という形で福島県教育庁で働いています。課長の母校で語った仕事への思いや高校時代の進路選択の考えなどについてお伝えいたします。  キャリアな課長、文部科学省時代に「生徒指導提要(改訂版)」の制作に携わりまし

探究活動に関する教員研修会 ふくしま探究スタートアップラボ開催!

 10月15日(火)ふたば未来学園高等学校を会場として探究活動に関する教員研修会「ふくしま探究スタートアップラボ」を開催しました。この研修会は、先生方が自分の学校で行われている探究活動を見つめ直し、各学校でより充実した探究活動が展開できるようにすることを目的にしています。研修会には県立高校7校から申し込みがあり、対象校から3~5人の先生方がチームとして参加して、探究活動について考えました。  今回は、この「ふくしま探究スタートアップラボ」の様子を紹介します。 最初に「探究」

本宮市が舞台。「ミライ・ラボ」の挑戦!                                                        福島県立本宮高等学校

記事の概要  福島県立本宮高等学校は、令和3年4月に本宮市との包括連携協定を締結しており、本宮市からの様々なご支援をいただきながら、特色ある取り組みを進めています。その一つである、本宮市を舞台にした「探究」の学び、通称「ミライ・ラボ」の挑戦を中心に、本宮高校ならではの生徒たちの活動の様子をご紹介いたします。 1 福島県立本宮高等学校+本宮市=「フォトロゲイニング」 突然ですが、「フォトロゲイニング」というものをご存じでしょうか?  フォトロゲイニングとは、チェックポイントの

ふくしまの探究まとめました!     ウェブサイト「ふくしま高校生探究の窓」開設!

 高校生が取り組んでいる探究活動と県立高校の探究活動に対する支援を紹介するウェブサイト「ふくしま高校生探究の窓」が開設されました!  高等学校では「総合的な探究の時間」などで探究活動を展開しています。探究活動とは、生徒が自ら課題を設定し、情報を収集・整理・分析してまとめ表現するという一連の学習活動のことです。この活動では生徒が設定した課題についての情報を収集するために、学校と地域との連携が必要となることがあります。また、課題の立て方や情報の収集・整理、分析の仕方、まとめ方な

行かないなんて、もったいない!       福島県立視覚支援学校 理療科

 9月25日(水)、福島県立視覚支援学校理療科による臨床実習が福島県庁県民ホールで実施されました。お昼休みを利用した職員や来庁した一般の方々が無料でマッサージ体験を受けることができました。  その感想は…、次長の顔を見れば一目瞭然ですね!もうこの表情以上の感想はありません。  では、福島県立視覚支援学校理療科についてご紹介いたします。視覚支援学校では、見えづらさのある方々への職業課程として、理療科が設置されています。この理療科では現在、5名が学んでいます。40代の方も学んで

模擬裁判選手権オンライン大会準優勝者に聞く 10の質問

 8月3日(土)に実施された模擬裁判選手権オンライン大会で見事準優勝に輝いた福島高校チームのメンバーに10の質問に答えていただきました。 質問1 模擬裁判選手権に参加することを決めた理由はなんですか?  チーム代表の大宮が、昨年11月に開催された「女性弁護士に聞いてみよう!弁護士ってどんな仕事?」という郡山市で開催されたシンポジウムに参加した際、弁護士の先生から大会のことを教えていただきました。もともと法や弁護士に興味があったので、弁護士や検察官の方々から直接手ほどきを受

2024年9月号 リレーエッセイ      オリンピックで気づく「日本らしさ」をつくるもの                                 教育委員 成澤 勝蔵

 今年開催されたパリオリンピック・パラリンピックで多くの日本選手が最後まで諦めずに活躍した姿に感動を与えてもらいました。勝利する姿はもちろんのこと、勝利できなかったときの姿にも、日々の練習の姿を見て取ることができ、心からエールを送ることができました。誰一人として1日や2日の練習で選手になったのではなく、活躍の陰には日々の練習、勝利のための考察、食事管理など様々な努力があったと思います。  色々な競技を見ていて、ここぞというときに力を発揮しミスを恐れずチャレンジする姿が多く見受

新しいけど伝統校                                                           ~喜多方桐桜高校の今と歴史と魅力~     喜多方桐桜高等学校

記事の概要 喜多方桐桜高等学校が既存校2校の統合によって誕生して10年あまり。商業と工業を学べる地域の専門高校として、生徒が元気に活動しています。 実は統合以前の既存校の歴史を含めるとその歴史は100年以上。さまざまな場面でその長い歴史が反映されている学校です。そんな〝新しいけど伝統校〟あるいは〝伝統あるけど新しい〟といった本校の一面をご紹介します。 1 5連覇達成!経営マネジメント科(商業科)喜多方とともに 「そこで私たちは、観光客の年齢層と観光の目的に注目し、次の研究

令和6年度「教育について考える」福島大学高校生セミナーを開催しました!

 令和6年8月20日(火)、福島大学において、令和6年度「教育について考える」福島大学高校生セミナーを開催しました。このセミナーは、令和4年度より導入された「普通科における特色あるコース推進事業」の教育コース導入校及び導入予定校の生徒を対象として、教育の現状や情勢に関する見識を深めてもらうとともに、福島大学と連携して、将来、本県教育の発展に寄与する人材を育成するために開催しています。今年度は270名を超える高校生が福島大学に集まりました。  1年生には、『特別支援教育の視点か

2024年8月号 リレーエッセイ    夏の日に思うこと                                               教育次長 箱崎 兼一

教育を語るな、教壇に立て。 この言葉に感激し、教育という仕事に携わって三十年あまりが過ぎました。 勝ってみてもはじまらない。負けてやっては不遜になる。教育とは、出会いを求めての愛の闘争。 振り返って、そう思います。 どうして言えなかったのだろう、あの言葉。 どうして伝えられなかったのだろう、本当の気持ち。 過ぎ去った時間を戻して、こうすればよかったと思うことがある。 きみが泣いたとき、本当は笑って、希望を手にして欲しかった。 きみが笑ったとき、本当は泣いて、勇気を手にして欲

生徒一人一人を大切にし、地域社会から 信頼される学校へ   福島県立白河第二高等学校

記事の概要 本校は、今年で創立76周年を迎える県南地区唯一の夜間定時制高校です。勤労と学業の両立を通して、社会人としての自覚と自主及び自立の精神を養い、思いやりのある豊かな心を持った人材の育成を図っています。 生徒の主体的な活動を支える取り組みとして、「進路ストーリー」に基づき、卒業後を見据えたインターンシップなどの活動をサポートするほか、「特色ある校内活動」を通した豊かな人材育成、「地域とのつながり」を深めるための活動、「健康・体力増進」に向けた取り組みを実践しています。