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魅力化フォーラムを開催しました。前編(令和6年度 岩手県立高等学校魅力化フォーラム)


◇魅力化フォーラムを開催しました。

令和6年9月5日(木)サンセール盛岡において、魅力化フォーラムを開催しました。県立高等学校教員をはじめ、自治体関係者及び県教育委員会関係者ら約120人が出席しました。
県教育委員会が国庫を活用して実施する「いわて高校魅力化・ふるさと創生推進事業」の最終年度において、全県立高等学校が「高校魅力化」に継続的・自律的に取り組むにあたり、先駆的な事例を共有しました。
各高校には取組推進の手がかりを得ていただき、すべての県立高校が一丸となって、魅力ある学校づくりに取り組む機会となりました。

◇基調講演

岩本 悠 氏

基調講演では一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームの岩本悠(いわもと ゆう)代表理事(⇒ 地域・教育魅力化プラットフォーム|note)をお招きし、参集者との双方向の議論を交えながら講演いただきました。

基調講演 演題

講演の中で岩本氏は、高校はまちづくりや人づくり、地域づくりの拠点と位置づけた上で、人口減少社会を切り拓き、社会に開かれた教育課程と持続可能な地域づくりを実現するために

生徒が「行きたい」、保護者が「行かせたい」、地域も「活かしたい」と思う魅力的な高校づくりを推進することが、生徒や地域の意欲・能力・誇り・肯定間の醸成につながり、地域の人づくり・人材の流れづくりの好循環のきっかけになる。

岩本氏の講演より

と【高校魅力化と地域活性化の好循環】の視点を提示いただきました。

教育における大きな潮流(講演資料より抜粋)

隠岐島前高校の生徒達は、かつては地元には「仕事がないから帰ってこれない」という「志を果たし$${\underline{\text{て}}}$$帰る」ふるさと感であった。しかし、今は「仕事をつくりに帰りたい」という「志を果たし$${\underline{\text{に}}}$$帰る」ふるさと感に変わった。この好循環が島の学校、島の未来を変えた。このような好循環は岩手県にもできると確信している。

岩本氏の講演より
高校魅力化と地域活性化の好循環(講演資料より抜粋)

魅力化には答えはない。大人が探究しながら終わりなき取組を進める姿勢がその土壌をつくり、生徒の能力や学校風土につながる。

岩本氏の講演より

岩本氏は、地域・社会に開かれた魅力ある学校づくりのポイントとして、学校と地域の協働体制、生徒と社会をつなげるコーディネート人材、地元の高校生と地域留学生をつなげる地域みらい留学を挙げていました。

令和7年度入試において「いわて留学」を実施する高校の紹介

岩本氏の講演を聞いて熱心に意見交換する参加者

◇参加者の感想

地域に開かれた学校が当たり前になりつつある中、役割分担や取組の精選が必要。チーム学校として、教員の合意形成のもと、地域とあるべき学校の姿を合議していく必要がある。

大人のあり方が学びの土壌を作り、生徒の資質・能力を向上させるということ。魅力化は教員にとっての探究。

高校の魅力化は岩手の魅力化につながるような気がしました。

岩本氏からいただいた大きな熱量を推進力に変え、各校で「高校魅力化」に
取り組んで参ります。

次回はフォーラム後編のパネルディスカッションの内容をお伝えします。